身近な人に吃音者がいて、それを真似てしまって吃音になった。親が吃音で、いつのまにか自分も吃音になってしまった。。そういうケースもあるでしょう。また、遺伝ではなく、体質的にどもりやすいのかもしれません。いずれにせよ、原因は古くから議論されていますが、残念ながら現在も明確になっていません。。。
いくつかの原因を下の表ににまとめました。
身体的、生理的考え方
大脳半球優位説 | 左脳と右脳が同程度の優位性をもつと、構音活動に混乱が生じて、吃音行動が発生するという説。 |
難話症 | ことばの流暢さが乱れやすい体質的な特性を有している説。 |
固執理論 | 吃音者は共通して固執性が強いという考え。繰り返し、引き伸ばし、反復性チック状反応は固執反応とする考え。 |
心理学的考え方
神経症論 | 吃音症状に反映している無意識のコンフリクト(葛藤)は「話したい気持ち」と「話すことを恐れる気持ち」との間に生じているものと考える。 |
診断起因論 | 吃音といわれる現象は、もともと正常な言語活動に対して、周囲の人たちが「吃音」と診断を下したために発生したものであると考える。 |
学習理論 | 「吃音は学習されたもの」と考える。 |